優柔不断の治し方

なかなか決断ができない、優柔不断なところを治したい、そんな相談があります。

 

そもそもなぜ、なかなか決断ができないのかというと、その根底に「失敗を恐れる気持ち」があるからです。よって、物事を真面目に捉えれば慎重になるのはある程度仕方のないことです。しかし、少しの失敗も許せない完全主義の人や、他者からの評価を気にしやすく、自分の決断に自信が持てない人は優柔不断になりやすいと思われます。

また、現代は何に関しても選択肢が多く、その中から一つを選ぶというのは、誰にとっても非常にストレスフルなことなのです。上記のような性格傾向でなくても、疲れが溜まっていたり、気持ちが落ち込んでいるときなどは、優柔不断になりやすいといえます。特に、うつ傾向にある人は、決断力が鈍くなり、なかなか決められない自分をまた責めてしまうという悪循環に陥ってしまうこともあります。

 

では、どうしたらよいのでしょうか。

何についての決断なのか物事にもよりますが、まずは自分の気持ちを整理してみると良いと思います。

  • 自分がやりたいことと、人からどう見られるかということを区別してみる
  • 自分がやりたいこととやらなくてはいけないことを区別してみる
  • プライオリティーをつける
  • 選択した場合のメリット、デメリット(リスク)を考える

 

何かを選択するということは、必ずリスクが伴います。あとはそのリスクをどうしたら最小限に留めることができるかを考え、対策を取ることです。

そもそもプライオリティーをつけられない、という人は、目の前の仕事のことだけではなく、もっと大きな視点で仕事の目的を考えてみるとよいと思います。

今、この作業は何のためにしているのか、これを意識すると、自ずと優先順位がわかるのではないかと思います。

 

また、「絶対に失敗してはいけない」と考えると、踏み出すことができなくなります。「たとえ失敗したとしても次に生かせばよい。これで終わりというわけではない。」と考えてみると良いかもしれませんね。

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