コミュニケーションを良くする方法

最近、コミュニケーションが苦手な人を指した「コミュ障(コミュニケーション障害)」という言葉があります。

コミュ障というほどでなくても、コミュニケーションがうまく取れない、または自分のコミュニケーションの仕方に自信がないという人も多いのではないでしょうか。

最近、職場でのうつや精神的な疾患を患う人が増えていますが、やはりこれも人々のコミュニケーションが希薄になっていることが原因の一つだと言われています。

コミュニケーションの語源はラテン語で「分かち合う」という意味だそうです。言語や非言語を用いて、情報を分かち合うということです。

では「良いコミュニケーション」とは何でしょうか。それは、ただ単に情報を共有するという意味だけではなくて、お互いに気持ちが通い合ったり、理解し合うことができた、と感じられることです。つまり共感し合えたということです。このような感情交流の積み重ねで人間関係は深まるわけです。 ではそのためにはどうしたらよいのでしょうか。

良いコミュニケーションが取れない原因は?

なぜ、良いコミュニケーションがなぜ取れないのでしょうか。

それには主に下記の4つの原因があります。

  • ①相手に関心が持てない
  • ②自分の気持ちがわからない。本音がつかめない。
  • ③自分の気持ちを表現するのにブレーキをかけてしまう
  • ④表現する技術がない。
  • ①相手に関心が持てない

    最近は目の前の相手にかかわろうとしない人が増えているように思います。

    皆でご飯を食べに行って一緒のテーブルに座っているのにそれぞれが携帯をのぞいていたりします。

    今は携帯で動画が見られたりゲームができたり、どこにいても、自分ひとりの空間を作ることができてしまいます。恋愛もゲームで疑似恋愛できるから自己完結できてしまい、傷つくことも面倒なこともないわけです。

    また、とりあえず相手と話はするけれど興味や関心が自分の方にしか向かずに自分の話ばかりする人も多いようです。自分の話は生き生きと話すのに人には「あなたはどう?」と質問しない。やはり相手に関心がないのです。これではお互いに分かり合うということはできません。

    でも、良いコミュニケーションで大切なのは、意識を相手の方に向けて、相手に関心を持つことなのです。

    人は誰でも自分に興味や関心を持ってもらえたら嬉しいものです。お互いにそれを知り合おうとするところに良いコミュニケーションがうまれて人間関係が深まっていくのです。

    相手に意識を向けて関心を持つということがまず第一なのです。

    ②自分の気持ちがわからない。本音がつかめない。

    他者とコミュニケーションをとる前に、自分がどう感じているのか、本音はどうなのか、ということがわからなければ、適切に自分を表現することも、他者と深く関わることもできません。だから、他者と話す前に自分自身に「私はどうなんだろう?」と問いかける必要があるのです。

    実は、人は自分自身ともコミュニケーションをとっているのです。

    例えば、心の葛藤なんていうのはまさに自分の中のコミュニケーションです。

    お買い物に行って、とてもステキなバッグを見つけた。「欲しい!どうしようかな、買っちゃおうかな?」という気持ちと「ああ、でもお給料日までまだ半月もある・・・どうしようかな?」なんていうのはまさに自分の中で違う顔をした二人がコミュニケーションをとっているわけです。そしてその違う二人が折り合いをつけて、「よし、やっぱり我慢しよう!」なんて結論を出して行動するわけですね。自分の言いたいことをちゃんと捕まえるというのは言ってみれば自分自身とコミュニケーションが取れるということです。

    ところが自分自身の気持ちがわからない、という人がいます。こういうタイプの人を「失感情症」といいます。失感情というのは感情を失ってしまっている状態で、自分自身がどう感じているのかわからない、自分の実感がつかめないというタイプの方です。

    こういうタイプの方は表面的な事柄ばかり話し、その時自分がどう感じたのか、どうしたいのか、という内面的な話がなく会話が深まらないことが多いのです。

    また会話を広げるためには、相手から受けた刺激を自分に取り込んで咀嚼して、自分なりのメッセージに加工してそれをまた相手に投げ返すことが大切なのです。

    そのためには、外からやってきた刺激を自分の中に落とし込んで、自分自身がどう感じたのか、どう考えるのかと自分の内面に向かう作業が必要なのです。

    例えば「趣味は?」と聞いて相手が「読書です。」と返してきたとします。その「読書です。」という外の刺激を聞いて自分はどう感じるか?何を思うか?というように咀嚼する作業が必要だということです。そして自分が感じたことや思ったことを付け加えてまた投げ返す。このやり取りで会話が広がっていくのです。

    例えば「読書ですか。私も好きなんです。私は日常から抜け出せる気がするので小説が好きなんですが、あなたはどんなジャンルがお好きですか?」などというように、自分の感じたことを付け加えて投げ返す。そして相手もその刺激を自分の中で咀嚼して感じたこと、思ったことを付け加えて投げ返してくる、このようなやり取りで会話は広がったり深まったりするのです。

    そのためには自分の内面に意識が向かうことが大切なのです。

    意識が内面に向かわなければ相手が言ったことに触発されてイメージが広がることもなく、ただ表面上の言葉のやり取りをしているだけで会話が広がりません。

    「自分がどう思われているのか、何を話すべきなのか。」よりも、「自分がどう感じるのか、どう思うのか、どうしたいのか。」が大切なのです。

    つづきはまた次回に。

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カテゴリ:コラム