人見知りの治し方

「人見知り」というのは本来は乳幼児が見慣れない人物に対して恐怖を抱いて泣き出したりする、ということを言います。大人の場合「人見知り」と言うと「対人緊張」と同義と捉えられます。

症状としては、対人場面に対して苦手意識があり、人と接することが億劫だったり、過剰なプレッシャーを感じたりします。また、実際にそのような場面で、声がうわずったり手が震えたり、汗をかいたり赤面したり、という身体症状が出る人もいます。

 

 

どんな人がなりやすいかというと、 性格的には、まじめで努力家、几帳面。人の評価を

気にするタイプ。また、「こうあらねばならない」という気持ちが強い完全主義の人が多い

です。

 

ではなぜ人見知りをしてしまうのでしょうか。

見知らぬ他人に警戒心を抱き緊張を感じるというのは、動物的な本能として当然のことで

す。だから、人見知りの心理というのは実は誰の心の中にも存在します。その量が多いか

少ないかの問題です。人見知りしやすい人は「人から受け入れられたい、人から高く評価

されたい」という気持ちが強いために、反対観念として「受け入れられなかったらどうし

よう」「がっかりされたらどうしよう」と不安を感じ緊張するのです。

また、まじめで努力家なため、「人前で恥ずかしい姿をみせるべきでない」「人に不快な思いをさせてはいけない」と自分を追い込み、さらに緊張を増してしまいます。

 

ではどうしたらよいのでしょうか。

 

いったん自分の緊張を意識してしまうと、緊張している姿を悟られないように、と緊張を努力で取り去ろうとしてしまいます。しかし、心には「努力逆転の法則」というのがあって、努力すればするほど余計に緊張してしまいます。これは眠れないときに眠ろうと努力すると余計に眠れない心理と一緒です。いわば悪循環にはまってしまっている状態です。

緊張しない人はいません。緊張感を良くないことと思わずにそのまま認めることが大切です。そして、「私、ちょっと人見知りするところがあるんです。」「緊張してうまく話せないかもしれませんがよろしくお願いします。」とオープンに自分をさらけ出してしまうと良いでしょう。緊張しながらも真面目に取り組む姿勢がかえって好印象を与えることもあります。

また、「人前で失敗すべきでない」という完全主義傾向があると、余計に緊張してしまいます。そんな時は「失敗しないにこしたことはないけれど、例え失敗したからといってすべてが終わりというわけではないじゃないか」と考え方を変えるのも一つです。

 

緊張している自分に気づいたら、緊張から逃れようとせず、自分の中に冷静な観察者を作って自分の感情を客観的に眺めてみる方法もあります。そうすると、努力逆転の法則の悪循環を断ち切ることができます。

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