人見知りの治し方|大人の人見知りを克服する5つの方法と原因を解説

「初対面の人と何を話してよいかわからない」

「大勢の前だと緊張してしまう」

「本当は話したいのに話しかけられない」

このような悩みを抱えている人は少なくありません。

人見知りは性格だから仕方がないと思われがちですが、実は人見知りには原因があり、適切な方法で少しずつ改善していくことができます。

今回は、人見知りになる原因と克服するための具体的な方法について解説します。

人見知りとは?

「人見知り」というのは本来は乳幼児が見慣れない人物に対して恐怖を抱いて泣き出したりする、ということを言います。大人の場合「人見知り」と言うと「対人緊張」と同義と捉えられます。

症状としては、対人場面に対して苦手意識があり、人と接することが億劫だったり、過剰なプレッシャーを感じたりします。また、実際にそのような場面で、声がうわずったり手が震えたり、汗をかいたり赤面したり、という身体症状が出る人もいます。

なりやすい人は?

性格的には、

・内向的

・まじめで努力家

・几帳面

・人の評価を気にする

・完全主義の人

などがなりやいと言われます。

人見知りの原因は?

見知らぬ他人に警戒心を抱き緊張を感じるというのは、動物的な本能として当然のことで

す。だから、人見知りの心理というのは実は誰の心の中にも存在します。その量が多いか

少ないかの問題です。

人見知りしやすい人はエネルギーが内側に向かいやすく、「人から受け入れられたい、人から高く評価されたい」という気持ちが強いために、反対観念として「受け入れられなかったらどうしよう」「がっかりされたらどうしよう」と不安を感じ緊張するのです。

また、まじめで努力家なため、「人前で恥ずかしい姿をみせるべきでない」「人に不快な思いをさせてはいけない」と自分を追い込み、さらに緊張を増してしまいます。

人見知りを改善する5つの方法

①緊張感を取り去ろうとしない

人見知りの人の中には、緊張することを良くないことだと思っている方がいます。

そのような方がいったん自分の緊張を意識してしまうと、緊張している姿を悟られないように、と緊張を努力で取り去ろうとしてしまいます。しかし、心には「努力逆転の法則」というメカニズムがあり、努力すればするほど余計に緊張してしまいます。これは眠れないときに眠ろうと努力すると余計に眠れない心理と一緒です。いわば悪循環にはまってしまっている状態です。

緊張しない人はいません。緊張感を良くないことと思わずにそのまま認めることが大切です。

②自分をさらけ出してみる

そのような方は、緊張していることを隠そうとせずに「私、ちょっと人見知りするところがあるんです。」「緊張してうまく話せないかもしれませんがよろしくお願いします。」とオープンに自分をさらけ出してしまうと良いでしょう。緊張しながらも真面目に取り組む姿勢がかえって好印象を与えることもあります。

③完全主義をやめる

「人前で失敗すべきでない」という完全主義傾向があると、余計に緊張してしまいます。そんな時は「失敗しないにこしたことはないけれど、例え失敗したからといってすべてが終わりというわけではないじゃないか」と考え方を変えるのも一つです。

④自分を客観視する

緊張している自分に気づいたら、緊張から逃れようとせず、自分の中に冷静な観察者を作って自分の感情を客観的に眺めてみる方法もあります。溺れそうなときに、もがかずに身を任せると体が浮くのと一緒です。そうすると、努力逆転の法則の悪循環を断ち切ることができます。

⑤相手をよく観察する

人見知りの人は、「自分が相手からどうみられているか」というところばかりに意識が向きがちです。自分に意識を向けるのではなく、「この人はどんなことに興味があるのかな?」「どんな反応をするのかな?」と相手に意識を向けることです。


人見知りは治る?

結論から言えば、人見知りは改善できます。

そもそも人見知りを完全になくそうとする必要はありません。それは慎重さや誠実さの表れでもあるからです。

ただし、

  • 人前で極度に緊張する
  • 人間関係が長続きしない
  • 自分に自信が持てない
  • 人見知りを克服したいのに変われない

このような場合は、単なるコミュニケーション技術ではなく、心の奥にある不安や思考パターンを見直すことが有効です。カウンセリングの学びを通じて心理メカニズムを知ることで人とのかかわりは確実に楽になっていきます。

 監修・執筆

 阿久津 まどか (あくつ まどか)

APC付属心理相談室 室長/講師

実践重視の指導で、未経験から現場で通用する力を育成

専門は女性のメンタルヘルス、家族間コミュニケーション

カテゴリ:コラム