子供の不登校への対応法

「学校が辛い」「学校に行きたくない」このように子供に言われたとき、多くの親がどう対応したらよいか戸惑ってしまうのではないかと思います。

文部科学省によると令和4年度の小中学校での不登校児数は約30万人で過去最多となっています。なぜ不登校は増えているのでしょうか。また、どのように対応したらよいのでしょうか。

  • 不登校の原因は?
  • なぜ不登校は増えているのか?
  • どう対応したらよいのか?
  • 不登校の原因は?

    不登校は様々な要因が関係していると言われています。

    ・いじめなど人間関係

    ・教師と合わない

    ・勉強が難しすぎる、または簡単すぎる

    ・家庭環境や生活リズムの問題    など

    また、そのベースに発達障害などがある場合もあります。

    なぜ不登校は増えているのか?

    不登校児の数は10年連続で増加しています。

    こちらも様々な社会的、心理的要因が関連していると考えられますが、その一つに従来の学校教育システムの問題があるのではないかと思います。

    「多様性」を重視することが重要視される中で、学校教育の現場では従来ながらの一律な一斉授業が行われています。特に同調圧力の強い日本の教育現場では、そこからはみ出すことを良しとしない風潮があります。感受性の強い子供ほど、そのようなプレッシャーを敏感に感じ取ってしまい窮屈さを感じてしまうのです。そこに適応するためには、自分の欲求や感情を殺して、大人や社会が求める「良い子」を演じなければならない側面があるわけです。

    確かにこれも日本社会を生きる上では必要なスキルかもしれません。

    しかし、30万人の不登校児数が示すように、多くの子供が不適応をおこしてしまうというのは、子供の方に問題があるのではなく、このような教育システムに限界が生じているのではないでしょうか。

    どう対応したらよいのか?

    子供は「できれば自分も皆と同じように学校に行きたい」「親の期待に応えたい」と思っています。そんな子供が「学校が辛い、行きたくない」と言った時というのは、子供なりに散々葛藤した上での最終的な言葉だと考えられます。そのような子供の心を理解した上で対応することが大切です。

    ①子供の話をきく

    頭ごなしに「学校へ行きなさい」という対応はすべきではありません。

    まずは子供の話を聞いてみる必要があります。その時、子供は自分でもはっきり理由がわからなかったり、うまく言葉にできないことがあります。それを詰問したり責めたりせずに、心身が疲弊しているようであれば休ませるのが良いでしょう。

    その時、このまま長期化してしまうのではないか、と親は心配になりますが、学校に行くことより子供の心身の健康の方が大切です。子供からのそのようなSOSを無視してしまうとさらに重篤な心の問題を抱えることになる場合があります。まずはエネルギーを十分に充電させてあげることが重要です。

    多くの場合、子供自身が誰よりも「このままではいけない」と思っているものです。エネルギーが充電でき、子供自身の内側から活動欲が出てくるまで親は待つことも大切です。

    ②学校以外での学びを工夫する

    かつては学校は盲目的に「必ず行くもの」でした。でも、社会が変化してきた今、学校は学びのスタイルの一手段に過ぎず、他の場所ややり方で学ぶことも可能です。

    家庭学習やオンラインスクール、フリースクール、オルタナティブスクールなど従来の枠に親自身がとらわれず、様々な学びのスタイルを工夫することが重要です。

    また、学校の教科だけが学びではありません。不登校の時間を、かけがえのない親子の時間と捉えて、この機会に普段はなかなかじっくり話すことができない、親自身の失敗経験や体験談などを、一人の対等な人間として子供に話してみるのも良いかと思います。

    ③親だけで抱え込まない

    また、担任と連携を取ることも大切です。発達障害がベースにあるようであれば、学校での環境調整を求める必要がある場合があります。担任に原因があるようであれば、管理職など他の先生と連携を取ることも必要です。また、親自身の心身の健康のためにも不登校児の親の会など情報交換の場に参加して悩みをシェアすることも大切です。


    多様な個性を育もうとする今の時代を生きる子供たちは、親世代とは全く違う感覚や価値観を備えている部分があります。そのような子供たちを健全に導き対応するためには、大人たちの柔軟性が試されるのです。

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カテゴリ:コラム