カウンセリングって何をするの?

昔に比べて「カウンセリング」という言葉が一般的になりました。

ただ、何となくイメージはあるものの、実際に中で何が行われているのかよくわからない、という方が多いのではないでしょうか?

カウンセリングは言葉を使っておこなって行くため、当然ながら目に見えません。また、

「カウンセリング」という言葉の定義が曖昧なため、中には怪しげなものがあったりして、何となく怖い、敷居が高い、などと感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか?

今回は実際にはカウンセリングはどんなことをするのかを解説していきます。

①予約

まずはホームページなどで相談室の雰囲気やカウンセラーのプロフィールを確認しましょう。

そして電話やメールで初回相談の予約を取ります。多くの相談室が予約制となっています。これには他の相談者(クライエント)と会うことなく落ち着いてカウンセリングを受けることができるというメリットがあります。ホームページなどで予約の取り方を確認し、不安なことがあれば尋ねてみましょう。

②初回相談

相談者(クライエント)が予約を取って初めて相談室にやってきます。

そこでお話を伺い、お引き受けできる問題かどうか判断をしていきます。

というのも、心の問題というのは幅広く、中には精神科医療の領域の問題を抱えている方もいらっしゃいます。その場合は、精神科などの医療機関へのご紹介が必要となります。

カウンセリングの対象範囲は、人間関係や仕事の悩み、ライフステージの変化に伴う悩みなど、一般の人の人生上の悩みです。

お話を伺ったうえでカウンセリングの範囲と判断されお引き受けできる問題であれば、料金やシステム、来所頻度や今後の流れについてのご説明があり、終了となります。

場合によってはここで簡単な心理検査などをする場合もあります。

③本面接

さて、いよいよ本面接が始まります。

本面接では初回相談でお聴きしたことを更に詳しくお聴きしていきます。

ただ、日本のカウンセリングは「傾聴」と言ってただ単にお話を聴くだけ、というやり方をしているところが多いのも事実です。その場合は、今困っていることについてお話し頂き、カウンセラーは受容し共感していくことが多いのですが、このやり方のみだと、問題解決までに非常に長い時間がかかってしまいます。また、費用もその都度というところが一般的なので、結局高額のカウンセリング料がかかってしまいます。

また、認知行動療法、催眠療法など、療法を前面に出しているところもありますが、重要なのはその方の問題に合わせて様々な療法を組み合わせて行っていくことなのです。

当方の場合は、本面接でまず目標を設定します。ここでカウンセリングを受けてどうなりたいのか、ではなぜ今はそのような状態でないのかなど、初回相談でお伺いした内容を更に詳しくお聴きしていき、問題の原因がどこにあるのか、ということを特定していきます。

問題の原因がつかめると、では何をやれば問題解決できるのか、ということがわかるので、そこで初めて技法、療法を選定していきます。

技法や療法は様々で、前述の傾聴や認知行動療法、催眠療法の他にも、自律訓練法などのリラクセーションやゲシュタルト療法、フォーカシング、森田療法、脚本分析などがあります。

④どんなことをするの?

カウンセラーは問題の原因を把握するために、クライエントに様々な質問をしていきます。クライエントはその質問に答える中で、自分では今まで気づかなかったことに気づいていくことになります。そして、問題がだんだんと整理されていき、どうすればよいのかということが見えてきます。そのためには、ご自身の問題をなるべく具体的にお話し頂く必要があります。

そして同時に選定されたカウンセリングの療法や技法をもとに、現在のパターンを修正するための指導をしていきます。現在のパターンというのは言ってみれば誤って身に着けた思考や行動の癖なのです。その癖を修正していく方法を指導していきます。こちらが指導したことを自宅で練習して頂くなどの宿題が出ることがあります。

⑤カウンセリングのゴールは?

カウンセリングが終了するとどんな変化があらわれるのでしょうか。

一番わかりやすいのは行動が変わるということです。例えば、過度に緊張することがなくなったり、必要に応じて自己主張できるようになったり、などと、今までできなかったことができるようになるということです。その結果、今までの人間関係も積極的な方向へと変化する方が多いようです。

また、変化というのはそれだけではなく、徐々に今までとは違う物事の見方やものの受け取り方ができるようになったり、自分自身を客観的に見られるようになるということもあります。

当方でカウンセリングを終えられた方の多くが「楽になった」と言われます。

残念ながら人間は悩みの尽きない生き物です。その度にカウンセリングを受けても構わないのですが、本来であれば自分自身でコントロールできるに越したことはありません。

カウンセリングの最終的なゴールは、カウンセラーの力を借りてセルフコントロールの方法を身に着けることなのです。カウンセリングで得られたものはこれから先の人生に大いに役立つことと思われます

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カテゴリ:コラム