落ち込みやすい自分を変えたい!~小さなことにクヨクヨしてしまう人へ正しい悩み方を教えます~

小さなことにクヨクヨと悩んでしまう、落ち込みやすい、こんな自分を変えたい!

そう思うことはありませんか?

悩みとは無縁に見えるひとであっても、人は誰しも多かれ少なかれ、生きている限り何らかの悩みを抱えています。それはプロのカウンセラーであっても同様です。

ただ、我々プロのカウンセラーは「正しく悩む方法」を知っているので、悩みをこじらせずに済むのです。

では、「正しい悩み方」とはどのような悩み方なのでしょうか?

  • 落ち込んだり悩んだりすることはいけないこと?
  • 悩みはより良く生きたい証拠!
  • 悩みとの付き合い方
  • 落ち込んだり悩んだりすることはいけないこと?

    皆さんは「悩み」というと、どのようなイメージを持ちますか?

    多分、多くの方が「孤独、苦しみ、悲しさ、寂しさ、不安」など、マイナスのイメージで捉えるのではないでしょうか。

    そしてその状態は自分にとって「良くないことである」と考えてしまうのです。

    良くないことである、と思っているから、本来の悩みに加えて、悩んでいる自分にもまた悩んで落ち込んでしまうのです。

    でも、落ち込んだり悩んだりすることは本当にいけないことなのでしょうか?


    悩みはより良く生きたい証拠!

    「悩む」というのは実は「より良く生きたい!」というエネルギーの表れでもあります。より良く生きたいのに、そうできないから落ち込んだり悩んだりするのです。

    また、落ち込みやすい人というのは感受性が豊かである証拠ともいえるのです。

    感受性が豊かで様々なことを敏感に感じ取ってしまうために悩んでしまうわけです。

    このような方は感情の振幅の幅が大きいので、その反対に小さなことにも喜びや感動を見出すことができるのです。

    大切なのは、落ち込んだり悩んだりする自分を否定しないことです。


    悩みとの付き合い方

    ではどのように自分の悩みと付き合っていけばよいのでしょうか。

    ①自分の力でどうにかなることとどうにもならないことを分ける

     悩みの原因の中には、自分の力でどうにかなることとどうにかならないことがあります。

     自分の力ではどうにもならないことについては、悩んでも仕方がありません。

     自分の力でどうにかなることについては具体的にどうすればよいかを考えていくことです。

    ②悩みの意味を見出す

    こうすればよい、とわかっているのにできないということがあります。それはもしかすると、悩んでいる自分に何らかのメリットがあって、実は解決を望んでいない、ということがあります。例えば、落ち込んでいる時に人からことさら優しくされたり注目されると、その状態にメリットが生じ、その状態から抜け出せないことがあります。

    心理学者のアルフレッド・アドラーは人が落ち込むときには先に目的があり、自分自身でその感情を選択しているのだ、と言いました。

    つまり、人から注目を得たり優しくされたいがために落ち込むということを選択しているのだ、というわけです。

    その意味に気づくことができれば、その状態から抜け出すことができます。

     

    ③過去と他人は変えられない

    自分のやってしまったことについて後悔してクヨクヨしたり落ち込んだりすることがあるかと思いますが、過去はどうがんばっても変えることができません。大切なのはそこから何かを学び取り、同じ過ちを犯さないために未来に活かすことです。

    また、人の反応が気になったり腹がたったりすることもあるかと思います。でも、相手がどのように感じ、どのように考え、どのように行動するか、これをコントロールすることはできません。それは相手の課題であって自分の課題ではない、とわけるべきなのです。


    作家の五木寛之は「心に悲しみ、不安、孤独を感じたとき、自分を卑下したり、がんばれと奮い立たせたり、はたまた楽しいことで気を紛らわせたりせず、深々とため息をついて、その気持ちに浸ることが大切である。人間はそのような気持ちを心の中に持ち、それをしっかりと見つめていきなければ真の喜び、幸せは得られないのではなかろうか。」と言っています。

    また、ある生物学者が朝顔を綺麗に咲かせるための条件を研究したところ、朝顔に必要なのは温かい温度でも明るさでもなく、実は夜の冷たさと闇だったそうです。

    私たち人間も大きく美しい花を咲かせるためには、心の闇が必要なのかもしれません。

    孤独や不安、悲しみといった悩みを心に抱えるからこそ、深みが作られ、成熟していくのではないでしょうか。

    それを否定せず、その上でエネルギーに転換していくことが重要なのです。



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カテゴリ:コラム